大学生のうちは現金で決済されている方もほとんどで、クレジットカードは社会人になってからでも良いと考えている方も。 しかしながら、大学生のうちにクレジットカードを作成し、利用しておくと社会人になったときにメリットがあります。
今回は大学生がクレジットカードを作成すべき3つの理由について解説していきます。 この記事を読んで、社会人になったときの備えを万全にしておきましょう。
社会人になるときには万全な信用に!クレヒスが積み重なる
学生のうちからクレジットカードを利用することでクレジットヒステリー(以下「クレヒス」)が積み重なります。
クレヒスとは「クレジットカードを利用した履歴」のことをいい、積み重なることでカード会社や金融機関から信用を得ることができ、クレジットカードを発行しやすくなったり、ローンを組みやすくなったりします。
例えばサラリーマンで30代の方の場合、年収が800万円でクレヒスがゼロの方よりも、年収が500万円でクレヒスが積み重なっている方の方がクレジットカードを発行しやすいです。 そのため、学生のうちからクレヒスを積み重ねることは非常に重要です。
学生カードは一般カードよりも圧倒的にお得!
学生のうちは一般のクレジットカードよりもお得な学生カードを発行できます。
学生カードは主に下記の点で一般カードよりもお得です。
・年会費が原則無料
・ポイントプログラムが優遇されている
具体的に見ていきましょう。
年会費が原則無料
学生カードは年会費が原則として無料です。そのため、発行することによるデメリットはありません。
また、同じ種類のクレジットカードの場合でも学生の場合は年会費が無料で、社会人の場合は年会費が有料になるカードもあります。
例えば三井住友VISAカードが発行しているカードの場合は
・三井住友VISAクラシックカード(学生用)は年会費無料
・三井住友VISAクラシックカードは年会費1,250円(税抜)
またJALが発行しているカードの場合は
・JALカードnavi(学生用カード)は在学期間中年会費無料
・JALカードは年会費2,160円(税抜)
このように同じカード会社が発行しているカードでも、学生カードの場合は年会費無料に設定されている場合があり、学生が優遇されています。
ポイントプログラムが優遇されている
学生カードは一般カードと比較するとポイントプログラムが優遇されています。 ポイント還元率が2倍、ボーナスポイントが優遇など一般カードよりもお得なポイントプログラムが付与されます。
具体的にJALカードnavi(学生用カード)の場合は
・マイル付与率が2倍
・有効期限が無制限
・その他学生限定ボーナスマイルが盛りだくさん
など一般のJALカードよりもポイントプログラムが優遇されています。
このように学生カードはポイントプログラムが優遇されており、一般カードよりもお得にポイントを獲得できます。
留学時には便利な機能が付帯
クレジットカードは留学時に便利な機能が付帯しています。
・現地通貨を調達しやすい
・海外旅行保険が付帯している
具体的に見ていきましょう。
現地通貨を調達しやすい
クレジットカードのキャッシング機能を利用すると海外のATMで現地通貨を引き出すことが出来ます。
またVISAやMasterCardなどの国際ブランドであれば決済で利用することもでき、現地通貨を持ち運びする必要がなくなりますので、手軽になります。
金利や手数料がかかってきますが、現地通貨の交換の手間や手数料を考えると高いものではありません。 カード1枚で現地通貨を簡単に調達できるのはとても便利といえるでしょう。
海外旅行保険が付帯している
クレジットカードは海外旅行保険が付帯しているカードが多いです。 特に学生カードは一般カードよりも旅行保険が充実しています。
例えばライフカード(学生用)の場合は
傷害死亡・後遺障害補償 2,000万円
傷害治療補償 200万円
疾病治療補償 200万円
救援者補償 200万円
賠償責任補償 2,000万円(免責金額なし)
携行品損害補償 20万円(免責金額3,000円)
という充実した内容の保険が付帯してきます。
さらに自動付帯なので、利用しなくても持っているだけで保険の適用になります。 もしクレジットカードを利用したくないという方でも、海外に行かれる方はこの傷害保険だけでも発行する価値があります。
クレジットカードでやってはいけない3つのこと
クレジットカードを利用するにあたって下記の3つについては極力避けましょう。
キャッシングとリボ払いは高額な金利と手数料、極力利用は避ける
クレジットカードにはキャッシングとリボ払いというシステムがあります。
キャッシング
カード会社から現金を借りるシステムです。
手軽に借りることができますが、金利が年率15~18%程度となっており、非常に高額です。 学生カードは借り入れ可能金額が低めに設定されていますが、学生のうちにお金を借りる習慣を作ってしまうと、悪い習慣を身に着けたまま社会人になってしまいます。
リボ払い
毎月定額の金額を支払う分割払いのシステムです。
毎月の支払いは楽になるように見えますが、実質年率15~18%の高額な手数料がかかってきます。 支払う金額は高額になり、また利用しすぎると支払い金額が積み重なっていき、最悪収入では賄いきれない状況になります。
このようにキャッシングやリボ払いは利用すると高額な金利や手数料がかかってしまい、資金管理的にも悪い習慣が身につきます。 極力利用しないことをおすすめします。
貸与は厳禁!
クレジットカードの貸与は犯罪行為です。絶対に他の方に自分のクレジットカードを貸してはいけません。
またクレジットカードは盗難保険が付帯しているため、原則として他の方に無断で利用された場合はカード会社が補償してくれますが、貸与の場合は補償されません。
盗難保険はあくまでカード所有者に過失がない場合のみ適用されるためです。 そのため、友人にクレジットカードを貸してしまい多額の金額を使われたといったケースでも、金額の負担も犯罪に問われるのも実は貸した側なのです。
このようにクレジットカードの貸与は非常に危険ですので、絶対にやめましょう。
ずさんな管理は厳禁
クレジットカードを保有したからには適切な管理をすることが必須です。
クレジットカードは持っているお金以上に利用できるため、ついつい使いすぎてしまい後でお金が払えなくなったというケースが多々見られます。
現在ではクレジットカードの多くがスマートフォンから残高を見ることが出来ます。 自分の貯金額と照らし合わせて、きっちり支払えるかどうか管理しながら利用していくことをおすすめします。
まとめ
今回は大学生がクレジットカードを発行すべき理由について解説してきました。
ポイントをまとめますと
・クレヒスが積み重なるため、社会人になる前に信用を得ることが出来る
・学生カードはポイントや年会費が一般カードよりも有利
・留学時にも現地通貨調達や保険の面でメリットあり
・キャッシング、リボ払い、貸与、管理には気を付けよう
クレジットカードは大学生のうちはなかなか使い慣れないかもしれませんが、利用することによるメリットは大きいです。 学生の方はまず1枚発行してみることをおすすめします。
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