クレジットカードの利用明細を見たら、身に覚えのない請求が。もしかしたらそれは、クレジットカードの不正利用かもしれません。もしかすると犯罪に巻き込まれたのでは?と不安になってしまう前に、必ずやるべき対処方法を伝授します!
不正利用はこう起こる!6の原因を解説
クレジットカードの不正利用は、なぜ起こってしまうのでしょうか?その原因はさまざまですが、主には次の6種類に分けることができます。不正利用の手口として、それぞれ覚えておくといいでしょう。
①フィッシング詐欺(偽メールでサイトへ誘導し、個人情報を入力させる)
②スキミング(ATMなどのスキャナーから、磁気データを読み取る)
③ネットショッピング詐欺(架空のネットショップで買い物をさせる)
④悪質な出会い系サイト(サクラを使ってユーザーにポイントを買わせようとする)
⑤なりすまし(クレジットカードを盗み、あたかもカード所有者のように使用する)
⑥ECサイトからの漏えい(ネットショップへサイバーアタックを仕掛け、情報を盗む)
不正利用に気がついたらやるべきこと!
クレジットカードの利用歴や明細を見て、身に覚えのない履歴があった。クレジットカードを紛失してしまった。その場合、すでにクレジットカードが不正利用されている場合が高いです。そんな時には、慌てず次の順番で、それぞれ行動するようにしましょう!
① カード会社に連絡し、クレジットカードを利用停止してもらう
② クレジットカードの再発行の手続き依頼する
③ 警察に被害届を提出する
*カードの不正利用に気づいてから、90日以内に提出してください。
④ クレジットカードが再発行されたら、二次被害を防ぐために前のカードとは別の銀行口座を登録する。
③でもわかるように、不正利用は発覚してから時間が経つと、被害が大きくなるだけでなく被害届の提出も難しくなります。少しでも怪しいと感じたら、すぐカード会社に相談しましょう。
行政機関、弁護士事務所にも相談しよう
不正利用の対策では、法律の専門家の力を借りる方が、スムーズに問題が進みます。次に紹介する行政機関や法律事務所は、いざという時に頼れるようにしましょう。
独立行政法人 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/
法テラス
https://www.houterasu.or.jp/
不正利用はちゃんと補償が受けられるが、補償対象外になるケースも
仮にクレジットカードの不正利用が発覚した場合も、不正利用された日から一定期間内であれば、基本的にほとんどのクレジットカードが被害額を補償してくれます。しかし、いくつかの条件が重なると、残念なことに不正利用の補償を受けられないこともあるんです。
①カード保有者の過失によるもの
第三者にカードの暗証番号を教えている、裏面に暗証番号を記載している、家族が勝手に使った、カードの裏面にサインをしていない、暗証番号が「1111」など非常にわかりやすい。こうしたケースは、補償されないことがあります。
②補償期間をオーバーしてから不正利用が発覚した
補償期間を過ぎてしまうと、補償が難しくなってしまいます。カードによって補償期間が60日以内、90日以内と異なるので、自分のクレジットカードの期限を確認しておきましょう。
また、補償は警察に届け出を出していないと受けられないので注意してください。
③天災などがきっかけの不正利用
日本では地震・津波が多数起きていますが、こうした自然災害が発生すると現地は大混乱に陥ります。その期間で不正利用が起きた場合、保証の対象外になってしまうケースがあるようです。
クレジットカードの不正利用を防ぐ3つの方法
クレジットカードが不正利用された時の対処法、補償に関するお話をしてきました。しかし、大事なのは不正利用を予防する方法です。しっかりと自分の個人情報と財産を守るために、次の3つはしっかり対策するようにしておきましょう。
①怪しいメールを安易に信じない
送信者がよくわからないメールが来た時、添付ファイルやメール本文に記載されているURLを、安易に開かないようにしましょう。もしもamazonや楽天など、有名サイトからメールが来た場合は、別途それらのサイトからマイページにアクセスして、情報が正しいのかをチェックしてください。
②買い物前にサイトの情報をチェックしておこう
初めてネットショップで商品を購入するときは、サイトの信ぴょう性をまずチェックしましょう。URLは不自然じゃないか、会社情報に書かれている内容が本当かを確かめてから、カード情報を入力してください。
③個人情報をちゃんと守ろう
不正利用が起きたとき、カード保有者に過失が多いと補償が受けられません。次のポイントは特に注意して、個人情報をしっかり管理しましょう。
・安易なパスワード(誕生日や1111、0000など)を使わない
・カードの裏面には必ずサインを書いておく
・こまめにクレジットカードのマイページをチェックして、利用履歴を確認する
まとめ
クレジットカードはネットやリアル店舗など、多くの場所で使う機会があります。不用意に相手に情報を盗まれないよう、不正利用の予防策はしっかり立てておきましょう。しかし、それでも不正利用のリスクを0にはできません。万が一不正利用と思われる被害が出た場合は、今回の対処法をすぐに実践してください。