交通系電子マネーPASMO(パスモ)の提携クレジットカ ード

首都圏では、Suica(スイカ)と人気を二分する交通系電子マネーがPASMO(パスモ)です。通勤・通学で交通機関を利用するのであれば、必ずSuicaもしくはPASMOといった交通系電子マネーを持っているはずです。キャッシュレス決済する機会が増えたため、街中での買い物でも多用するようになった人は、残高不足にならないように残高管理とチャージの手間に悩まされているのではないでしょうか。今回は、便利な交通系電子マネーPASMOをよりオトクに便利に使いこなす秘訣をまとめました。

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PASMO(パスモ)とは

Suicaを利用している人や、PASMO(パスモ)は持っているけれど使いこなせていない人や、これから交通系電子マネーを持ちたいという人のために、そもそもPASMOとは何か、改めてその特徴などを振り返ってみたいと思います。

PASMOとは?

PASMOは関東圏のJR以外の私鉄やバスユーザー向けにサービスを開始した交通系ICカードです。鉄道11事業者、バス19事業者を株主とする「株式会社パスモ」が発行&管理を行っています。ほかの交通系電子マネーと同じく、事前にチャージ(入金)しておいて利用する「プリペイド方式」を採用しています。鉄道やバス等の交通機関のほか、加盟店での支払いでも利用が可能です。

利用可能エリア

PASMOは、関東圏を中心に鉄道27事業者、バス78事業者、さらにJR東日本や東京モノレール、りんかい線を含むSuicaエリアでの利用も可能です。さらに、全国各地の交通系電子マネーの相互利用可能エリアでも、電車やバスの利用や加盟店での支払いに使うことができます。ただし、相互利用可能エリア内においても、2つ以上のエリアをまたいでは利用できなかったり、エリア外ではオートチャージ機能が使えないなどの制限もあるので、エリアを超えて利用する際には利用可能範囲などを事前に確認しておくことをおすすめします。

種類

PASMOは大きく4つの種類に分けることができます。

種類特徴
無記名PASMO・氏名、年齢等の個人情報登録不要
・紛失時再発行ができない
・こども向けなし
記名PASMO・氏名、年齢等の個人情報登録必要
・紛失時利用制限をかけて再発行が可能
・こども向けあり
PASMO定期券・PASMO乗車券機能
・+定期券機能
・こども向けあり
クレジット一体型PASMO・記名PASMOやPASMO定期券機能に加えてクレジットカード機能も
・デポジット不要
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使い方

PASMOのメイン機能は、鉄道やバス等交通機関での利用です。その使い方は他の交通系ICカードと全く同じで、鉄道やバスの乗降車の際に改札やカード読み取り機にPASMOをタッチするだけ。駅やバス営業所の券売機・チャージ機もしくは、バス車内、コンビニ等加盟店のレジでは現金でチャージすることができますが、そのほかオートチャージサービスの利用も可能です。

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バス特

PASMOの利用でバスポイントが貯まる「バス特」というサービスがあります。これは、バスポイントが一定以上貯まると、バスの乗降車時に自動的に特典バスチケットが付与されるというサービスです。この特典バスチケットは、次回のバス利用時に10円単位でバスの運賃に自動的に利用される仕組みです。この特典バスチケットは受け取れば10年間有効ですが、バスポイントの算定期間は毎月1日~末日までなので、月をまたいでしまうと翌月1日には自動的に0ポイントに戻ってしまうので、注意が必要です。

メトポ

PASMOを使うと、東京メトロ線でポイントを貯めることができます。これは「メトポ」という登録制のポイントサービスで、PASMOを持っていれば誰でも登録が可能です。メトポで貯めたポイントは、1ポイント=1円でPASMOにチャージすることができます。

提携クレジットカード

残高が少なくなったら自動的にチャージしてくれる便利機能が「オートチャージ」です。オートチャージは、TOKYU CARDや相鉄カードなど、交通系クレジットカード10種の中から登録が可能ですが、デポジット不要のクレジット一体型PASMOでオートチャージ設定がやはり便利でおすすめです。一体型PASMOで人気のカードをいくつかご紹介します。

TOKYU CARD ClubQ JMB

PASMOエリアの中でも、特に東急線沿線在住もしくは通勤・通学等で、東急線や東急バスをよく利用するという人におすすめなのが、「TOKYU CARD ClubQ JMB」です。東急カード発行で、PASMOのオートチャージやPASMO定期券購入でのポイント還元率は1%で、「東急線いちねん定期」の場合は還元率がなんと3%という高還元率!さらに東急百貨店でクレジットカードを利用した場合の還元率は最大10%。東急グループ関連の特典が豊富なのも魅力の一つです。また、東急線でPASMOを利用すると独自ポイント「のるる」が貯まったり、東急バスの利用状況に応じて「TOKYU POINT」も貯まるなど、日常の通勤や通学等の移動でもオトクにポイントを貯めることができます。カードの基本還元率は0.5%と一般的水準ですが、WEB明細の登録でポイントが2倍になり、実質還元率が1%と高還元率で人気のクレジットカードと同レベルになります。JALの対象サービス利用に応じてマイルが貯まり、JALマイルとTOKYU POINTの相互交換も可能です。

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ソラチカカード

ANAマイルを貯めたい!という人なら、東京メトロ発行の「To Me Card」シリーズの中でも特に「ANA To Me CARD PASMO JCB(通称ソラチカカード)」がおすすめです。ソラチカカードは、その名の通り「ソラ(ANA)」でも「チカ(東京メトロ)」でもポイントが貯まるカードです。ニーズに応じて2つのポイントコースを選んでポイントを貯めることができます。1つ目は、JCBの「Oki Dokiポイント」が貯まる「マルチポイントコース」、もう1つはOki Dokiポイントを簡単にANAマイルに移行できる「マイル自動移行コース」です。さらに、To Me Card独自のンポイントシステム「メトロポイントplus」も備えていて、東京メトロ乗車やメトロポイントplus加盟店等でのPASMO利用でメトロポイントが貯まります。貯まったメトロポイントはANAマイルとの相互交換やPASMOへのチャージも可能です。

京王パスポート PASMOカードVISA

京王線沿線在住の人ならば、「京王パスポートPASMOカード VISA」がおすすめです。初期設定の段階ですでにPASMOのオートチャージサービスが自動付帯されていて、改めて申込する必要がありません。また、PASMOで京王線沿線PASMO加盟店の利用で、1%還元、京王電車・バス・タクシーの同日利用でもポイントが貯まる「京王PAS×PASポイントサービス」も自動付帯されています。PASMOオートチャージでも+0.5%分のポイントを獲得できるので、PASMOを使うたびにどんどんポイントが貯まります。年会費は初年度無料、2年目以降は239円(税別)の年会費が年1回のオートチャージで無料になるにも関わらず、VISAならではの保険や優待等が充実し、コスパの高いカードです。

便利な使い方

交通機関の利用は対象外になりますが、「キャッシュレス消費者還元事業」のロゴマークが掲示された店舗でPASMOを利用すれば、中小店舗なら5%、フランチャイズ店なら2%のポイント還元を受けることができます。もしPASMOを電子マネーとしても活用していくのであれば、まずは「PASMOキャッシュレスポイント還元サービス」に会員登録をしてオトクにカードを使ってくださいね。