新社会人になり、何かとお金を使う機会が増えてきますよね。そうすると、手元に現金を残しておきたいもの。そんな時に利用したいのがリボ払いです。
ただ、リボ払いには落とし穴もあるので、きちんと理解した上で利用するのがポイントです。
抑えておきたいリボ払いのポイントをご紹介していきましょう。
リボ払いの基礎知識
急な出費が重なり、止むを得ず初めてリボ払いを選択することになった時。リボ払いは便利な支払い方法ですが、その特性を知っておく必要があります。まずは、リボ払いの基礎知識を見ていきましょう。
リボ払いとは
リボ払いとは、クレジットカードの支払い方式の一つです。あらかじめ設定した金額を支払っていきます。月々の支払額を一定にできるので、家計管理に役立てることもできます。
ただ、支払い残高はリボ払いの利用と支払いによって増減するので、注意が必要です。
分割払いとの違い
一方、分割払いはカード利用時に利用金額の支払い回数を選んで、その都度分割で支払う形式のことです。
対するリボ払いは、定額方式で支払い残高の大きさに関係なく毎月一定額を支払う形式のことで、月々の支払額は、あらかじめ決めた一定額+手数料になります。また、リボ払いは支払い残高の大きさに応じて、毎月の支払額が段階的に増減する方式もあります。
例えば下記のような条件です。
支払い残高 10万円未満:月々最低支払額1万円
支払い残高 10〜20万円未満:月々最低支払額2万円
支払い残高 20万円以上:10万円毎に1万円プラス
このような点が、分割払いとリボ払いの違いになります。
リボ払いの種類
クレジットカードでリボ払いを利用する時、4種類の方法があります。それぞれの特徴を把握しておきましょう。
① 利用選択型
クレジットカードの支払い方式(1回払い、分割払いなど)の中から、リボ払いを選択する方法。一般的なリボ払いとは、この方法です。
② 登録型
クレジットカード会社に、一回払いなどでの利用を自動的にリボ払いに変更する旨を予め登録する方法です。この登録は、カードを申し込む時だけでなく、カード利用中にも選択が可能。ただ、登録をしている間は、常にカード利用時に一回払いを指定してもリボ払いになってしまうので、注意が必要です。
一回払いを利用したい場合は、一度登録を解除する必要がありますが、どれだけ支払い残高が残っているかを確認してからにしましょう。支払い残高がたくさん残っているのに、いきな、登録解除をしてしまって、支払えなくなってしまうということにならないようにしましょう。
③ リボ専用カード
もともとリボ払いに限定されているカードのこと。このカードだと、リボ払い以外の支払い方法は選択ができません。利用時に一回払いを指定しても、リボ払いになってしまいます。
④ あとからリボへ変更
クレジットカードによっては、一回払いなどで利用した分を、利用後の定められた期間の中で申し込めば、リボ払いに変更することができるサービスがあります。思った以上に出費が多く、止むを得ず利用しなければいけない時にだけ、利用するようにしましょう。このサービスを利用できる期間や、リボ払いに変更できる利用分などは、クレジットカード会社により異なるので、利用する際には、しっかり確認をしましょう。
リボ払いで気をつけたいポイント
便利なリボ払いですが、利用する際には、気をつけたいポイントがいくつかあるので、ご紹介しましょう。
リボ払いで気をつけたいポイント① 利用明細書をしっかり確認を
リボ払いを使用するときには、申し込みの段階から支払い要件などを確認しておきましょう。支払い残高の大きさによって、支払いの期間や手数料の負担が変動します。利用後も明細書を見て支払い残高を確認する習慣を身につけるようにしておきましょう。
リボ払いの「支払い残高」・「支払額」・「手数料の金額」の3点をチェックします。また、一回払いなどでの自動的にリボ払いにする登録や利用後に申し出て、リボ払いに変更するサービスもあるので、よく確認をしておく必要があります。
リボ払いで気をつけたいポイント② リボ払いの手数料地獄に陥らないように
リボ払いは支払い残高に応じた手数料がかかってきます。リボ払いとは、いわば借金をしている状態です。一定額で支払いができるものの、その分、手数料がかかっていることを忘れないようにしましょう。
リボ払いで気をつけたいポイント③ できるだけ早く完済することを目指して
支払い残高を気にせずにいると、いつの間にか手数料が想定外にかかっていて、いつ支払いが終わるのかと不安になり、リボ払い地獄に陥ってしまうことも……。支払い残高がある限り、リボ払いは続き、さらに加えて新たにショッピングなどで利用してしまうと支払額の増加や支払いの終期が延びることに繋がり、いつまでも返せない事態になってしまいます。
少しでも多く支払える月は、臨時加算をして返済をするように心がけましょう。また、まとめて完済できるなら完済してしまいましょう。
他にも、ボーナスなどまとまったお金が入ってくるなら、その月に一気に返済してしまうのがオススメです。
これらは、インターネットで申し込みするか、カード会社へ問い合わせをすることで返済することができます。
まとめ
社会人になると、何かと出費が多く、ついつい便利なリボ払いを選択してしまいがちですが、リボ払いも借金をしている状態であるということと、一定額+手数料がかかっているということを忘れないようにしましょう。とはいえ、リボ払いは怖いイメージがあるかもしれませんが、クレジットカードの良さは明細がすぐにわかってお金の使い方をしっかり捉えることができ、自分でコントロールできることなので、計画的に使えば問題ありません。あとからリボに切り替えられるカードもあるので、自分の支払い能力やタイミングに合わせて賢く買い物を楽しみましょう。