ドコモのETCカードのメリットとデメリットを徹底分析

いまや9割を超える、ETC利用率。料金所の列に並ばずスムーズに通過できるという利便性に加えて、割引料金が適用されるとなれば、ドライバー必携のカードと言っても過言ではありませんね。様々なクレジットカード会社でETCカードを発行していますが、今回はNTTドコモのETCカードについてまとめてみました。

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ドコモのETCカードとは

もしかしたら「ドコモのETCカード?」と思われた方も中にはいるかもしれませんね。そう、実はNTTドコモからもクレジットカードを発行しているんです。なんとなく知っていた方も、全然知らない!という方のためにも、「dカード」の概要とあわせて、NTTドコモのETCカードについてもご紹介したいと思います。

dカードとは

日本の最大手移動体通信事業者でご存知、NTTドコモが発行するクレジットカードが「dカード」です。NTTドコモが発行しているとはいえ、ドコモユーザー以外でも作ることが可能です。しかも2019年9月から本会員も家族会員も、年間でカード利用が1回も無かった場合でも年会費が永年無料になったので、ますます持ちやすいカードになりました。「dカード」の魅力の1つはポイントの還元率です。NTTドコモには「dポイント」というポイントサービスがありますが、100円の利用あたり1dポイントが付与され、還元率は1%と比較的還元率の良いカードです。特約店でお買い物した場合には、通常のdポイントに加えて特約店ごとのポイントが貯まる仕組みになっています。特約店は、JALや高島屋、ENEOS、タワレコなど種類が幅広く、ローソンでは最大5%もお得になりますので、日常的によく使うコンビニエンスストアがローソンという人は迷わず持つべきクレジットカードです。また貯まったdポイントの有効期限は最長50か月(約4年2か月)と、他社のクレジットカードと比べて長いのもうれしいところ。dポイントは、Pontaポイントや商品券等の交換のほか、JALのマイルへ交換できたり、スマホの機種変更や付属品等のドコモ商品購入時にも使えるので、有効期限が長い分、ポイントをしっかり貯めて高額な支払いにも使うことができますね。

dカードのETCカードとは

「dカード」の概要が分かったところで、dカードのETCカードについて詳しくご紹介していきます。ETCカードを発行するクレジットカード会社によっては、ETCカードの発行にあたり、発行手数料や年会費が発生するところもありますが、dカードであれば、ETCカードの発行手数料と、初年度の年会費は無料です。2年目以降も前年度1度でも利用があれば550円(税込)の年会費が無料になりますので、利用さえしていれば年会費無料で使い続けることが可能です。ちなみに、「dカードGOLD」の場合は、利用が無かった場合でもETCカードの年会費は無料です。また、ポイント還元率はETC利用の際も通常のショッピング同様1%とお得度はそのまま。さらにNEXCOなどが提供するポイントサービスである「ETCマイレージサービス」に登録しておけば、ダブルでポイントが貯まるので、しっかりポイントを貯められます。安心感で言えば、もしETCカードを紛失・盗難、偽造などで不正利用の被害に遭ってしまった場合に、届け出から最大90日前までさかのぼって保障を受けることができます。もちろん、カード所有者に明らかな過失があると適用されないケースもありますが、きちんと管理していて被害に遭った場合には、心強いサービスですよね。

メリットとデメリット

dカードとETCカードの特徴が分かったところで、あなたが持つべきETCカードにふさわしいかどうか、dカードのETCカードについてメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。

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メリット

その1:ポイント還元率
ゴールドカード等のハイステータスカードでない限り、ポイント還元率1%は決して低くない還元率です。通常のショッピング等で1%の決済ポイントに加えて、dカード特約店では利用額に応じてさらに1%以上の特約店ポイントが付与されます。高島屋や伊勢丹といった百貨店から、日常的に利用するローソン、マツモトキヨシ、スターバックス、そのほかにもJALやENEOS等が特約店の一部です。利用頻度の高い店舗が含まれていれば、毎日のお買い物等でどんどんポイントが貯まっていきますし、ETCカードも通常ショッピング同様1%の還元率ですから、ETC利用料金も無駄なくポイントとして貯めることができます。

その2:会員保障制度
dカードETCカードの手厚い保障制度も魅力の1つです。会員保障制度は、万が一、ETCカードが盗難や偽造等、第三者による不正利用が発生してしまった場合に、損害額を届け出日から最大90日間さかのぼり、NTTドコモが補償してくれる制度です。会員本人に重大な過失がある場合等は補償対象外となるケースもありますが、特にゴールド会員等ではなく、一般カード会員であっても誰でも受けられる保障制度なので、安心して利用できますね。

その3:家族会員も発行OK
dカードは、2019年9月から、本会員も家族会員も年会費永年無料で作れるようになったので、家族カードを発行したいと考えている人にはぐっとハードルが低くなったのではないでしょうか。本会員も家族会員も会員ごとに1枚までETCカードを発行することができるようになりました。家族で車を乗る機会が多いのであれば、クレジットカードと合わせてETCカードも人数分作れるのは嬉しいですね。ETCカードは年会費が2年目以降発生しますが、前年度1回でも利用していれば、翌年年会費は無料ですからそれほど難しくはないですね。

デメリット

その1:利用状況により年会費が発生する
初年度は無料の年会費が、2年目以降は550円(税込)発生します。メリットのその3でもご紹介しましたが、前年度1回でも利用していれば、翌年も年会費は無料ですが、もし1度も利用しない場合には年会費が発生してしまいます。とりあえずETCカード持っておきたいと作ってみたものの、全然利用せずうっかり2年目を迎えてしまうと年会費が徴収されてしまいます。たかだか550円ではありますが、せっかくお得にETCカードを利用しようとしていたはずなのに、損してしまうのは悔しいですね。きちんと利用管理ができるか、よく利用する人にだけおすすめしたいです。もしついでに作っておこうぐらいであれば、他にも発行費・年会費ともに無料で作れるカードはありますから、そちらをおすすめします。

その2:特約店以外は、他社カードと変わらない
特約店ではポイント還元率が3%になったりというメリットがありますが、特約店以外の通常利用ではポイント還元率が1%と、大きく他社カードと変わりません。もともとドコモユーザーで、ポイントを貯めて通信費や機種代金に充てたいということでもなければ、日常的に利用している店舗が特約店でもない限り、dカードでETCカードを作る意味が無いかもしれません。

まとめ

dカードでETCカードを作るべきかどうか、判断できましたでしょうか。ドコモユーザーである必要はありませんが、最大限メリットを生かすのであれば、ドコモユーザーであるか、利用頻度の高いお店が特約店に含まれていることが判断軸になるでしょう。そしてETCカードの年会費が2年目以降ありますから、とりあえず作っておこうというタイプの人はdカードでETCカードを作るのはやめておきましょう!