クレジットカードの申込をするとき、質問フォームや用紙には、個人情報を記入する欄がたくさんあります。そのうちの1つが「年収」。この項目を見て、「クレジットカードでどのくらいの収入があれば審査が通るんだろう?」と不安に思った人は少なくないはず。今回は、クレジットカードと年収の意外な関連性について解説します!
クレジットカードは年収0でも持てるって本当!?
一般社団法人日本クレジット協会の発表によると、2018年3月末までに発行されたクレジットカードの枚数は、約2億7千万枚。20歳以上の人口は約1億500万人いるので、成人1人あたり2.7枚のクレジットカードを持っていることになります。ちなみに、私は2枚クレジットを持っています。
そんなクレジットカードを持つ上では、いろんな条件が必要ですよね。年齢、職業、これまでの借金の有無などなど。今回のテーマである「年収」についてですが、実は明確に「年収〇〇円以上あれば作れる」という基準はないんです。当然のことながら、カードの申し込みには一定の収入は必要です。しかしそこで必要となる金額は、一般カードからプラチナカードまでバラバラです。
自分が欲しいと考えているカードが、どのようなランクでカード所有者にどんな価値を提供するのか(ステータス性を重視しているのか、手軽に持てることを重視しているのか)。HPの情報でもこうした内容はチェックできます。審査基準に届かなかったからといってペナルティが発生するわけじゃないので、まずは申し込みをしてみる、というのも一つの手です。
未成年、配偶者でも持てるカードがある
一部のクレジットカードは、専業主婦で収入のない人、あるいはアルバイトなどで収入があるものの未成年である人も持つことができます。たとえば専業主婦の方の場合、配偶者の収入をもとに、クレジットカード会社が審査を行います。
未成年は、「18歳以上の学生で、高校生ではないこと」が条件である場合が多いです。もちろん、18歳ですでに働いている人であれば、収入があるので問題ありません。
クレジットカード申込時の年収は、あくまで目安の1つ。
具体的に、クレジットカードを申し込む時の状況を考えてみましょう。皆さんは紙、あるいはWebの申し込みフォームを通じて、名前、生年月日、現在勤めている職業、通っている学校、配偶者の勤め先などを記入していきます。クレジットカード会社は、これらの情報を総合して皆さんがクレジットカードを渡しても、未払いなどのトラブルを起こさないか判断するわけです。
この時、収入記入欄はシンプルに額面だけを書くことがほとんど。細かい情報を記入する必要はありません。クレジットカード会社によっては、本当にその会社で働いているか確かめるために、在籍確認の電話を入れることがあります。
また、次のケースや人の場合、数字を記入・入力する以外にいろいろと書類を用意するケースがあるので注意しましょう。
①キャッシングの申し込みをする場合
クレジットカードの決済機能を使う場合は、申し込み情報もそれほど厳しくありません。しかし、現金の融資=キャッシングの機能を使いたい場合、直近2ヶ月の給与明細や、年末調整の書類など収入を証明する資料が必要になることがあります。
②個人事業主、商店主、経営者の方
会社勤めの人より、フリーランスや個人事業主、経営者の方の方が、収入が重要視されることが多いです。会社員の方は、身元や信用情報を会社が保証してくれます。しかしフリーランスや経営者の方は、自分が事業のトップのため、皆さん以外に信用情報を保証してくれるものが乏しいからです。
その場合は、決算書や確定申告書など、公的な書類を用意する秘湯があるでしょう。
これだけは気をつけよう!年収の書き方と注意点
クレジットカードを申し込むとき、年収の書き方は次のポイントと注意点を確認しておきましょう。
①収入は「手取り」じゃなく「額面」でいい
収入と聞くと、社会保険や年金、所得税などが引かれる前の金額と、実際に手取りでもらえる金額のどちらだろう?と悩むことがありますよね。クレジットカードの申し込みをする時の年収は、諸々の税金が引かれる前、つまり額面通りの金額を書けば大丈夫です。
②仮想通貨保有者にも朗報!仮想通貨取引所への送金手数料が無料
「クレジットカードの申し込みって、結構ゆるいんだな。じゃあ、年収も多めに書いておけば利用枠が増えるんじゃない?」
いえ、クレジットカード会社は、皆さんの申告した年収と、会社、職種、勤続年数を全て加味した上で、ある程度「この人はこれくらいの年収があるな」という予測を立てます。この時、申告した年収とあまりにかけ離れていると、「この人にはカードを発行しない方がいい」というマイナスの評価になってしまうんです。
もしそうなった場合、収入を証明する書類が必要になったり、最悪の場合カードの申し込み自体ができなくなったりします。年収はおおよその金額を書けば大丈夫ですが、ウソを書かないようにくれぐれも注意してください。
まとめ
一部の高ランクカードやインビテーションが必須のカードを除き、クレジットカードを持つ上で、特別年収が高い必要はありません。年収も含めたさまざまな要素を加味して、カードは発行されます。欲しいなと思ったクレジットカードがあれば、まずは申し込んでみるといいでしょう。