晴れてクレジットカードもゲットした!…と嬉しい気分もつかの間。ついつい支払いを延滞してしまったなんて話を、毎年たくさん耳にします。でもそれを放置していると、とても怖いことが起こることも。今回は、クレジットカードを持ち始めの方がやりがちなクレジットカードの延滞への対処法と、怖いリスクについてお話しします。
クレジットカードの延滞をしてしまったら…?
クレジットカードは大抵「○日締め、翌月○日払い」「○日締め、当月○日払い」という取り決めがあります。支払日になった直後に銀行から引き落としが行われるので、前日時点で銀行口座には必要な金額がなければいけません。それがない、つまり支払いができないと発生するのがクレジットカードの「延滞」です。
クレジットカードの延滞は引き落とし日の翌日からカウントされ始める
クレジットカードの延滞というのは、「引き落とし日の翌日」からカウントが始まります。たとえ引き落とし日から1日でも経過したら、その時点で延滞になっているということです。クレジットカード会社から通知が来たら、少しでも早く入金の対応をしましょう。
延滞した場合、カード会社から連絡がきて銀行口座への入金を求められることも
クレジットカードの引き落としができなかった場合、大抵のカード会社は利用者である皆さんへ電話をかけます。一部ではメールでの通知ということもあるようです。
この場合、「何日までにお支払いができますか?」という質問を受けます。そして3日後や5日後などの日にちを設定した場合、「では○月○日の夕方に、改めて引き落としの手続きを取らせていただきます」というアナウンスを受けるわけです。
この場合、所定の日にち・時間までに必ず、銀行口座へお金を入金するようにしてください。
クレジットカードの中には、直接銀行振込を行うというケースもある
クレジットカード会社の中には、支払いの延滞が発生した場合「所定のお日にちまでに、当社の銀行口座へお振り込みください」とアナウンスすることもあります。その場合は、会社から指定された口座へ、カード利用者である皆さんの情報がわかるように振込をしないといけません。もちろん、口座への振り込みには手数料がかかり、それは皆さんが負担しないといけません。
普通に支払うよりも余計にお金がかかってしまうので、やはり延滞をしないようにするのが一番です。
クレジットカードが使えなくなることも!?支払い延滞がもたらす怖いリスク
クレジットカードの延滞は、1日でも早く解消しないといけません。なぜなら、延滞を放置・繰り返すと、次のような怖いリスクやデメリットが発生するからです。
クレジットカードの延滞で起こるリスク① 信用が低下し、カードが使えなくなることも
クレジットカードは、名前の通り「クレジット(信用)」が重要なカードです。延滞を起こすということは、その信頼が損なわれてしまうということを意味します。そうなれば当然、今皆さんが持っているクレジットカードが、利用できなくなるかもしれません。
たまたま忘れてしまった、延滞が発生したけど2、3日でちゃんと支払いをしたのなら、いきなり信用性が疑われることはありません。しかしこれが何度も繰り返されると、信用情報に記録されてしまうこともありえるのです。
クレジットカードの延滞で起こるリスク② 信用の低下で、新しいカードが発行できなくなる
クレジットカードの信用情報というのは、1つのカード会社で1つ、というわけではありません。悪質な延滞を繰り返した場合、他のカード会社にもあなたの情報は共有されます。この延滞による信用低下は、どのくらいの期間で発生すると思いますか?
先述の通り、2、3日の延滞はほとんど問題ありません。1週間〜10日程度でも、大半のカード会社では信用情報に影響がないと言えます。これが2週間を過ぎたあたりから、信用情報が傷つく要因となりえます。
そして延滞が2ヶ月、3ヶ月にもなると、いわゆる「ブラックリスト」に載ってしまい、それ以降で新しいカードを作ったり、今のカードを使ったりはほぼできなくなるでしょう。
信販会社が定めている、ブラックリストに掲載する基準
クレジットカード会社は、顧客の信頼性を「指定信用情報機関」と呼ばれる会社に加入することで入手します。そして日本のクレジットカード会社は、CICとJICCという2つの会社のどちらかに加入しているのです。
この2つの会社は、次のようなブラックリストの掲載基準を設けています。
・CIC…61日以上、または3ヶ月以上の延滞をした場合
・JICC…3ヶ月以上の延滞をした場合
*2019年3月時点
まとめ
クレジットカードはとても便利なアイテムですが、使い方を間違えると支払い能力以上のお買い物をしてしまうことも。延滞が引き起こす怖い事態に十分に気をつけて、毎月しっかりと支払いをするようにしましょう。