大学に入学するのを機に、普段の買い物をお得にするため、クレジットカードを申し込む人がたくさんいます。一方で、まだまだ働いていない自分がクレジットカードに申し込んでも、審査で落ちてしまうのでは…?と不安な人も多いはず。そこで、ここではクレジットカードの審査の仕組みと、審査に落ちないための対策を伝授します!
クレジットカードの審査の仕組み
クレジットカードでは、申し込み時に審査が発生します。でも具体的にこの審査で何を見ているのかわからないですよね。ここでは具体的に、クレジットカード会社がどのように私たちを審査しているのかをチェックしましょう!
クレジットカードが発行されるまでの「審査手順」
店舗やネットでクレジットカードの申込書に記入した後、カード会社は次のような方法で私たちを審査します。
①申込審査
最初の入り口部分です。このタイミングで「この人はそもそも申込基準を満たしているのか」をチェックします。審査に落ちるというよりも、書類に不備がないかが見られるという感じですね。
②信用調査
クレジットカード会社は、私たちの個人信用情報をCICという信用情報機関に問い合わせます。CICは個人の過去の契約やサービスの支払い状況を把握しています。その履歴を確認しつつ、問題がないかチェックするわけです。
③割賦審査
クレジットカードの審査では、「簡易審査」と「詳細審査」の2つがあり、ここでは割賦販売法という法律に基づき、私たちをどちらの審査で進めるべきか決めます。ちなみに、キャッシング枠については別の審査も行います。
④カード会社審査
クレジットカード会社がそれぞれに定めている方法に基づき、データなどをチェックして審査を行います。これによって、最終的にカードを発行するかどうかを決めるのです。
クレジットカードの審査では、在籍確認・本人確認を行うケースも多い
クレジットカードの審査を行う際、ウソの情報を書いていないか第三者の確認を取ることがあります。例えば社会人の方であれば、所属先の企業に在籍確認を行います。大学に入学した学生さんの場合は、自宅やご自身の電話番号に連絡が行くことも多いです。これらの確認行為では、クレジットカードの名前は伏せられ個人名で電話をかけます。
クレジットカードの審査に落ちないための対策!
クレジットカードは、入学したばかりの大学生の方でも審査が通りやすいタイプがたくさんあります。しかし、そうしたカードに申し込んでも審査に落ちてしまう人は少なくありません。クレジットカードの審査に落ちないよう、次の対策はしっかり意識しましょう。
クレジットカードの審査で欠かせない4C基準を知ろう
クレジットカードの審査では、4Cという基準がとても重要だと言われます。
①Character(人格)
ここでいう人格というのは、その人がちゃんと返済をしてくれるかどうかを意味します。
②Capacity(支払能力)
その人の職業や収入を指します。売り上げの多い大手企業などは、信頼性が高いと判断されることが多いです。
③Capital(資産)
預貯金や不動産、株式といった資産状況です。資産の多い・少ないに応じて、利用限度枠が決められることもあります。
④Control(自己管理)
返済が遅延したり、未納が多発したりしていないかをチェックします。
学生で意識すべきはCharacterとControl!
入学したての大学生にとって、どの部分を意識すべきだと思いますか?みなさんはほとんどが働いていないかアルバイトをしていると思うので、Capacity(支払能力)が高いとは言えません。貯金や不動産を所有しているというケースもなかなかないので、Capital(資産)も低いでしょう。
そうなると、大事になってくるのがCharacter(人格)とControl(自己管理)です。
・月々の携帯料金を延滞せず、ちゃんと期間内に支払いをしている
・奨学金の返済を滞らせない
・公共料金の支払いを遅らせない
こうした金銭に関連するポイントは、ルーズにならないよう意識しましょう。これさえ守っていれば、学生向けカードの審査で落ちることはほぼありません。
一度に多くのクレジットカードに申し込まない
一度に多くのクレジットカードに申し込む、いわゆる「多重申し込み」をした場合、クレジットカード会社からは「この人はカードを発行しても、貸し倒れするリスクがある」と判断されてしまいます。
もしも2枚目、3枚目のカードを持ちたいなら、最低半年は期間を空けるようにしてください。
キャッシングはなるべく最低枠以下で
クレジットカードには、買い物で使えるショッピング枠と借入金として利用できるキャッシング枠の2つがあります。学生のうちはキャッシング枠を多めにすると、余計に審査で時間がかかることが多く、場合によっては審査が落ちてしまうことも。
よほどの理由がない限りは、キャッシング枠は最も低い金額(大抵は10万円)を選択してください。
まとめ
クレジットカードを持とうと思っても、審査に通らなければ意味がありません。学生のうちは審査項目がゆるめに設定されているので、今回紹介した注意点をしっかり意識するようにしましょう!