大学に進学し、教科書代に、お買い物に、飲み会にとお金がかさむもの。クレジットカード利用でよく聞く「キャッシング」。お金が手元にないとき、どうしてもキャッシングを利用したい・・・。でもキャッシングの利用の仕方も、そもそもキャッシングについてもわからない。そんなあなたにキャッシングで気をつけたいポイントをお伝えしましょう。
キャッシングの基礎知識
キャシングとは、ATMなどから現金を借りられる機能のことです。つまり借金をするということになります。そのため、本当に必要な時だけの利用にするのが良さそうです。
キャッシングはクレジットカードを申し込む際に上限となる額を希望すると、審査によって利用枠が決まります。クレジットカードを申し込んだ後にも、審査を受けることができます。
キャッシングには大きく2種類あります。
① 買い物に使えるショッピング利用枠
② ATMなどから現金を引き出せるキャッシング枠
の2種類になります。
このキャッシングは、急に手元に現金が必要なときにだけ使うようにしましょう。
また、返済方法は、クレジットカード会社によりますが、翌月1回払いやリボ払い(残高スライド元利定額方式)を選ぶことができます。ショッピングの1回払いは手数料無料になりますが、キャッシングは必ず金利手数料が発生するので気をつけましょう。金利手数料は、クレジットカードにもよりますが、リボ払いとほぼ同じぐらいかかります。その金利負担は、年15〜18%のところが多いです。借りる前に、金利負担がどれぐらいかかるかを確認しておきましょう。
キャッシングには、金利と利息があります。金利とは、1年間貸したお金に発生する利息を求めるための利率のことで、「借入金額×金利÷365日=利息」というように、利息を計算するための割合のことです。
例えば、金利18.0%のクレジットカードのキャッシング枠から20万円を借りて1ヵ月後に全額返済した場合。
利息は、20万円×18.0%×30日÷365日=2,959円
金利は1年間(365日)に対して発生するので、1日あたりの利息は
20万円×18.0%÷365日=98.6円
98.6円×30日=2,959円となります。
キャッシング枠でのキャッシングの利用方法
キャシングは提携金融機関(銀行など)のATMや、提携会社のキャッシュディスペンサーすることができます。多くのクレジットカードはコンビニのATMやマルチメディア端末でもキャッシングを利用することが可能です。
ATMでのキャッシングの利用方法
① ATMで「お引き出し」を選択
② クレジットカードを差し込み口へ入れる
③ 暗証番号を入力
④ 「お借り入れ」を選択
⑤ 返済方法を「1回払い」か「リボ払い」を選択(1回払いのみの場合も)
⑥ 「お借り入れ金額」を入力する
⑦ クレジットカード、現金、利用明細を受け取る
このように簡単に借りられてしまうのがキャッシングです。キャッシュディスペンサーでも操作方法はほとんど同じになります。ATM、キャッシュディスペンサー利用時には借り入れ金額が1万円以下の場合は108円(含む消費税等)、1万円超の場合は216円の手数料(含む消費税等)かかってきます。
他にも、コンビニATMや銀行ATMからお金を借りる方法以外にも、クレジットカード会社に依頼をして、指定の口座に振り込んでもらうネットキャッシングという方法もあります。
三井住友カード、楽天カード、三菱UFJニコス、イオンカードなど、だいたいのクレジットカード会社がネットキャッシングに対応しています。現金ではなく、通帳残高が足りなくて、困っているという場合に、利用する手があります。
ということは、クレジットカード代金の引き落としが足りなくて、キャッシングをして預金残高を増やして難をしのぐということもできますが、これだと、その場しのぎの対応になってしまい、負の循環になってしまいます。どうしても明日返済なのに足りなくて困る!といった緊急事態の時だけの利用にするようにしましょう。
キャッシングの返済計画を立てる
先述のとおり簡単に現金を借りられてしまうからこそ、必ず返済計画を立てるようにしましょう。キャッシングは便利なものですが、安易に大きな金額を借りると、あとで返済が大変になってしまいます。
ショッピング枠とキャッシング枠は別々に設けられていますが、キャッシング枠はショッピング枠に含まれています。キャッシングを利用するとその分ショッピング枠が減るので、利用時には気をつけましょう。
例えばショッピング枠80万円、キャッシング枠20万円のクレジットカードで、このクレジットカードで5万円のキャッシングをすると、ショッピング枠は75万円になります。
なるべく早く返済をすることが大切です。一回払いでできるのがベストな方法ですが、リボ払いの際は、手数料もかかることを頭に置いて、臨時返済額 追加加算5,000円でもいいので、支払い残高を減らすために少しでも早く返済ができるようにしていきましょう。
また、そもそも、キャッシング枠を上限にするのではなく、自分が返済できる金額を前提にキャッシング枠を自己設定しておくことがカード破産しないために大事なことなので、これからカードを作るという方は、心得ておきましょう。
まとめ
キャッシングはなるべく緊急の時以外は利用しないのが一番ですが、海外旅行で現金をどうしても必要とした場合、ATMを使って外貨でキャッシングできて助かった・・なんて言うことも良くあります。メリット・デメリットを把握した上で、利用するようにしましょう。